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残業代が未払い!具体的な対応策はあるの?

更新日:2024年01月29日
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気がついたら残業代が未払いだった…というケースは少なくありません。
とはいえ「未払いの残業代を回収することはできるのか?」「誰にどう相談したらいいのか?」と、いくつかの疑問が生じる方も多いでしょう。

今回は、未払いの残業代がある場合の対応策や相談先を紹介します。残業代回収を弁護士へ委任した際の弁護士費用についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

そもそも残業代未払いはなぜ発生するのか?その対策とは?

残業代が未払いになる原因はいくつかありますが、主に次のことが考えられます。

  • 会社側が適切な労働時間を管理していない
  • 賃金計算に用いる労働時間がそもそも少ない

会社側が適切な労働時間を管理していない

ひとつめに、会社側が適切な労働時間を管理していないケースです。

たとえば、タイムカードによる正確な労働時間を記録していなかったり、タイムカードで記録はとっているが、実際の労働時間を無断でカットしたりするといった行為です。

タイムカードがある場合は、記録を客観的な証拠として残せますが、ない場合は業務日報や残業申請書などに正確な残業時間を記入する必要があるでしょう。

ほかにも、パソコンを使って仕事をしている場合は、パソコンのログインをしている時間を労働時間として管理してもらうこともできます。

ここで、タイムカードやパソコンの使用もなく、正確な労働時間を管理してもらえない場合はどうしたらいいのでしょうか。

その場合は、出退勤時刻をメモに記録したり、退勤時に会社内の時計をスマホで撮影しておくなどして、残業をしていたと証明できる工夫が必要です。

残業代を計算する担当者の認識違い

残業代を計算する担当者の認識違いによっても、未払いを発生させる原因と考えられます。
たとえば、年俸制では残業代が必要ないと間違った認識をしていたり、残業代を割り出すための所定労働時間を間違えているといったケースです。

こうしたケースは、実務担当本人が誤りに気がついていないケースがあるため注意が必要でしょう。上司に相談するか、総務に問い合わせてみることをおすすめします。

残業代未払いのトラブルを弁護士に相談するのはあり?

残業代未払いはさまざまな原因が考えられますが、中には「会社に相談しても解決しなかった」というケースもあるでしょう。

そうした場合、労働問題に強い弁護士に相談して、これまでの残業代を回収することはできるのか?という疑問が生まれます。

結論、弁護士へ相談するメリットは非常に大きいといえます。
具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。

未払い分の残業代を正確に算出してくれる

まず、未払い分の残業代がどれだけあるのか正確に算出してくれることです。

会社の残業代計算は、非常に細かくシビアなもの。未払いの月が続いていることで、正確な計算が難しくなります。

残業代の回収を得意とする弁護士であれば、正確な残業代を割り出して計算してくれるでしょう。

未払い分の残業代を回収してくれる

弁護士へ依頼することで、未払い分の残業代を回収してくれる可能性が高くなります。

自分で会社に残業代回収を交渉しようとしても、話をはぐらかされてしまい取り合ってもらえないこともあります。弁護士であれば、法的視点から強制力をもって解決を図ってくれるでしょう。

また、未払い分の残業代を回収するには、3年という時効があります。
未払い期間が長い場合、過去の未払い分まで回収するにはスムーズに進めなければなりません。

弁護士に一任することで、効率よく回収を図ってくれます。

未払いという行為に対する慰謝料請求が可能になる

残業代の未払いという行為で、生活の質が下がってしまったという方もいるでしょう。そうした方は、慰謝料という形で遅延損害金の回収が可能になります。

遅延損害金とは、賃金の支払いが遅れたときに、損害賠償として請求できる賠償金のこと。
法律の専門家であれば、こうした制度も逃さず会社に提示できます。

気になる弁護士費用はいくら?

弁護士と聞くと、どうしても高くついてしまうというイメージがあるかもしれません。
一般的には、弁護士に依頼して掛かる費用として「相談料」「着手金」「報酬金」が挙げられます。

相談料

相談料とは、法律相談に要する費用です。相談料の目安は、30分で5,000円というケースが多くみられます。
しかし、中には初回相談のみ無料で行っているところもあるため、相談する前に確認してみるとよいでしょう。

着手金

着手金とは、弁護士に依頼する際に必ず支払うお金のことです。大体10万円〜30万円程度かかることがあります。

報酬金

報酬金とは、弁護士に案件を依頼して、何らかの成功をおさめて解決した場合に、その割合に応じて支払う報酬のことです。

たとえば、未払い残業代の回収に関しては、だいたい回収金額の20〜30%を成功報酬の相場とすることが多いとみられます。

この金額はあくまで相場なので、弁護士に依頼する前にしっかりと見積もりをとるようにしましょう。不明な箇所があればしっかりと確認することをおすすめします。

まとめ:残業代の未払いで悩んだら弁護士への相談を視野に

残業代の未払いは、被害者のストレスになるばかりか、生活の質にも影響する問題です。

また、残業代未払いの回収は時効があるので、長期で支払いが行われていない場合は、できる限り早めに回収に踏み切る必要があります。

これまでの労力を無駄にしないためにも、労働トラブルに精通した弁護士へ相談するようにしましょう。

弁護士に相談する前に、弁護士費用が不安な方は、ベンナビ弁護士保険の利用を視野に入れてみましょう。

弁護士保険とは、個人的なトラブルや事業活動で発生した法的トラブルに対して、弁護士に相談した際にかかってくる費用を補償する保険サービスです。
弁護士保険に加入しておけば、法的トラブルが発生した場合に弁護士を利用しても支払額を抑えられます。
気になる方はぜひ、ベンナビ弁護士保険をチェックしてみてください。

労務問題に強い弁護士をお探しの方はこちらから検索ください。弁護士保険を利用して、こちらの弁護士へ相談することが可能です。

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